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景子 もうやめてよみんな!!・・・どうして・・・。どうしてみんなしてそんなに争ったりするの?!
今まで私達4人、仲良くしてきたのって何だったの?!
この前まで、みんなで仲良くお鍋囲んでさ、忘年会してたじゃない・・・。
士郎 景子・・・。
景子 それがどうして、今はこんなに醜い争いばっかりなの?!
・・・もし、もしそれが宝くじっていう、3億円っていうお金のせいなんだったら、そんなお金なんていらないよ!
みんなを不幸にするためのお金なんて、そんなのいらないよ!!
清美 ・・・景子。もう泣かないで・・・。
景子 お金が必要なんだったらみんなで分ければいいじゃない。私はいらないからさ。
だからもう、こんなことやめて!私はまた、来年も、みんなと一緒にお鍋を囲んで忘年会ができれば、
それだけでいいから・・・。・・・だからね、・・・お願いだから・・・・・・。
源宗 ・・・・・・。
清美 ・・・・・・。
士郎 ・・・景子、ごめん。俺、・・・俺はただ・・・。
と、そこに倒れていた春蔵が突然ゾンビのように復活する。
春蔵 はーっはっはっはっはっはっ!春蔵復活!!
どこからともなく出刃包丁を取り出して、景子を後ろから抱え込み包丁を向ける。
士郎 景子!!!
春蔵 おっと、動くな。もし動いたらこの娘を突き刺すぞ。
源宗 き、きたねーっ。
清美 つーか人間のクズ。
源宗 本当に拳帝のやることか?!
景子 士郎・・・、助けて・・・。
士郎 景子!!景子を放せ!
春蔵 そうしてほしいならお前のやるべきことは分かってるな。
3億円と引き換えだ!おとなしく渡してもらおう!
士郎 ・・・。(黙って源宗の握っていた宝くじを奪い取る)
春蔵 そうだ。それを俺に渡すんだ。
士郎 ・・・・・・。
春蔵 何を迷っている、士郎。
景子 …士郎。
士郎 ・・・・・・。
春蔵 迷うことはないだろう。女の命と宝くじと、どっちが大事なんだ?!
士郎 ・・・・・・。
春蔵 さあ!とっとと決めてくれ!
女と宝くじと、どっちが大事なんだ?!
士郎 ・・・・・・。
春蔵 さあ!どっちが大事だ?!!
士郎 ・・・・・・!
源宗 ・・・・・・。
清美 ・・・・・・。
景子 ・・・・・・「宝くじ」・・・・・・。
春蔵 ・・・・・・・・・は?!
景子 ・・・宝くじに決まってるわよねぇ、士郎?!
春蔵 ・・・・・・へ?
士郎 ・・・?!
景子 (春蔵の手を振り解いて)だってそうでしょ。士郎ずっと言ってたもんね。「宝くじは男のロマンだ!」って。
・・・そうよ、この人にとったら宝くじはロマンなんだから。何よりも大事よ!
春蔵 ・・・。
士郎 ・・・。
景子 そんな男のロマンと私みたいな小娘の命なんて、測りにかけるもんじゃないわよ。
当然、長年の夢の方を選ぶわよね。決まってるじゃない。
士郎 ・・・景子。
景子 別にいいわよ士郎。私だってわかってたもん。確かにここでわけわかんない親父に殺されるのは嫌だけど、
あなたがそうしたいなら私にはどうしようもないもんね。こんな親父ほっといてはやくそれ持って
銀行いきなよ。
士郎 ・・・景子、違うんだ景子・・・俺は・・・。
春蔵 (景子を突き飛ばして)おうおう!そうなんだったらこんな小娘にかまってられねえな!
士郎、やっぱりお前から力ずくで奪うしかないようだな!
源宗 そういうことか。ならばこっちも手加減なしだな。
清美 そうね、結局最後は戦いで決着ってわけね。
景子 ・・・・・・。
春蔵 面白い!お互い全力で勝負して最後に残った人間が3億を手に入れるわけだな。
源宗 ならば手加減無しだ。皆覚悟しろ、全力でいかせてもらう。
清美 いざ勝負って訳ね。
士郎 ・・・・・・。(宝くじを握り締める)
春蔵 ようし、覚悟はいいな。勝負だ!!!
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