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士郎 ・・・俺は今、・・・夢を見ているのか・・・?俺は一体、どうすればいいんだ・・・?
・・・・・・。
宝くじを握り締め、呆然と立ち尽くす士郎。
そこにばたばたと景子が駆け込んで来る。
景子 士郎!士郎、士郎!士郎士郎士郎!!!(勢いあまって転ぶ)
士郎 ・・・・・・。(呆然)
景子 (気にせず起きあがる)士郎士郎!
ちょっと、テレビ見たよ!!すごいじゃない士郎!まさかあの番号が当たってるなんて!
もうあたしびっくりしちゃって・・・!!
士郎 ・・・・・・。
景子 すごいね。・・・すごいね士郎!!3億円だよ!
ねえ、何に使うの?
士郎 ・・・・・・。
景子 もうっ、何ハニワ顔してるのよ。
せっかく士郎の長年の夢がかなったんでしょ?!もっと喜びなよ。
士郎 ・・・・・・長年の夢・・・?
景子 そうだよ、士郎ずっとずっと、3億円当てるぞっていつも私に言ってたでしょ。
ようやくその夢がかなったんじゃない。
士郎 ・・・そうか。・・・・・・そうだよな。
景子 そうだよ士郎!
士郎 (急に我に返って)そうだ景子!
俺は今、3億が当たったんだ!!夢がかなったんだ!
景子 そうだよ!おめでとう士郎!
士郎 そうだ、3億は俺の夢だったんだ!
・・・これは夢じゃないよな?
景子 夢なんかじゃないよ。
士郎 そうだ、夢だったけど夢じゃないんだ!
・・・ん?なんか変だな?・・・まあいいや、とにかく俺は今、3億円をこの手に持ってるんだ。
景子 うん、これ持って銀行行けばいつでも3億円がもらえるよ。
ねえねえ士郎。前から気になってたんだけどさ、士郎は3億円当てたら何に使うつもりだったの?
・・・当てたら、じゃないか。ねえ、3億円、どう使うの?
士郎 ん?そうか、景子にもまだ言ってなかったよな。
よし、じゃあ教えてやる。・・・・・・俺はさ、この金で、
突然、激しくドアを蹴破って源宗が現れる。
源宗は鎧兜に身を包み、例の「菊一文字」を構えている。
士郎 げ、源宗?!
景子 どうしたの源宗君?そんなかっこうして。
源宗 ・・・・・・。
士郎 おまえ、日本刀だけじゃなくてそんなもの(鎧兜)まで持ってたのか?
そーとーなマニアだな・・・。
景子 ね、ねえ。どうでもいいけど早くその日本刀しまって。危ないよ。
源宗 ・・・士郎。命は惜しいか。
士郎 は???
源宗 命は惜しいかと聞いている。(刀を士郎に向ける)
士郎 うわっ!な、なにすんだよ源宗!惜しいに決まってんだろ!
源宗 ならばあの宝くじを渡してもらおう。
景子 えっ?
士郎 ばっ、馬鹿言うな!これは俺んだ!なんでお前にやんなきゃならないんだよ。
源宗 いや、もとをただせばそのくじは俺のものだ。
士郎 お前にやるなんて一言もいってねえぞ!
源宗 お前ら、良く考えてみろ。そもそもその宝くじは4人で割り勘で出した忘年会費で刺身を買ったために手に入ったのだ。
つまりあのとき金を出した4人全員に権利はある。
景子 ・・・確かに、それはそうだけど。だったらさ、皆で分ければ・・・。
源宗 いや、そこからさらに良く考えてみろ。
そもそもその刺身をあの魚屋で買ったのは、俺が刺身を食べたいと言い出したからだ。
・・・つまり、3億円が当たったのは俺のおかげだということだ!
そういうわけでその宝くじは俺のものだ。士郎、おとなしく渡してもらおう!
士郎 冗談じゃねえ!これは俺の夢だったんだ!俺のロマンをそう簡単に渡してたまるか!
源宗 ならば俺も、俺のロマンの為に、貴様から奪い取る!
士郎 ・・・ロマンってやっぱり・・・??
源宗 そうだ。名刀キリンジを3本すべて手に入れるため、悪いが貴様には死んでもらう!(刀をかまえる)
士郎 ・・・馬鹿!本気か源宗?!
景子 やめてー!
源宗 覚悟!士郎!!
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